CV

見藤素子(みとうもとこ)

現代美術家。学生時代から一貫して痛みへの対峙や死生観、記憶と劣化についての作品制作を行い、アートを主軸とした学際的分野横断や、資料保存、地域課題、ジェンダー、障害、社会教育、被災、生物多様性などの社会課題に対して取り組む。

性暴力被害の元当事者として、社会的弱者や犯罪被害者などの周縁化される痛みへの対峙も行う。

また、文化財修理保存技術者や学芸員としての経験を経て文化財保存への実践や被災地における文化財レスキューへの参加を続けるとともに、「保存」「修復」を主題とした制作を通じて現代における作品保存と記憶の継承について模索を続ける。

表現手法を絵画、彫刻、インスタレーション、コンテンポラリーダンスなど手法は多岐にわたる。

MITOU Motoko

Contemporary artist. Since her student days, she has consistently produced works on confronting pain, life and death, memory and deterioration, and has worked on interdisciplinary cross-disciplinary projects with art as the main axis, and on social issues such as material preservation, regional issues, gender, disability, social education, disaster, and biodiversity.

As a former victim of sexual violence, she also confronts the marginalized pain of socially vulnerable people and crime victims.

She also continues to practice the conservation of cultural properties and participate in the rescue of cultural properties in disaster-stricken areas, based on his experience as a cultural property restoration and conservation technician and curator, and continues to explore the preservation of artworks and the transmission of memory in the modern age through production with the themes of “conservation” and “restoration”.

She also continues to explore the preservation of artworks and the passing on of memory through his work on the theme of “preservation” and “restoration.

主な作品発表
2009
・国際芸術祭 現代芸術フェスティバル 混浴温泉世界 舞台公演「ベップダンス・オープンルーム」
・国際芸術祭 現代芸術フェスティバル 混浴温泉世界 国内展「わくわく混浴アパートメント」
・AAC 学生限定アート・ミーツ・アーキテクチャー・コンペティション 入選
・個展「そのためにお前たちは生まれてきたのだ」(大分市 コトブキヤギャラリー)
・NPO法コデックス主催 フリンジフェスティバルvol.2〜ダンスの発火点
・NPO法人 O’nDO主催 DIVE to DANCE!vol.3
・見藤素子・見藤萌子二人展「白と黄緑」大分市 コトブキヤギャラリー)
・総合表現コースアートプロジェクト2009 「ラブティポコカ」
・総合表現コース2007年度美術専修生グループ展「絵呂展」

2010
・NPO法人 ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)主催踊りにいくぜ!vol.10 別府公演」
・財団法人大分県文化スポーツ振興財団主催 OASISアーティストプロデュース選抜展 見藤素子展「—————–.」(iichiko総合文化センター 県民ギャラリー)
・大分大学創作舞踊研究会第25回公演

2011
・個展「マニアの受難」(大分市 コトブキヤギャラリー)

2012
・Pick Up Artists vol.2 〜大分の女性作家〜 (大分市アートプラザ)
・財団法人大分県文化スポーツ振興財団主催事業 OASISアーティストプロデュース HEart OF CHRistMAS! 展示部門グランプリ
・グランプリ展「最後のランデヴー」(iichiko総合文化センター 県民ギャラリー)


2013
・大分市美術展 アートブラザー賞
・個展「最後のランデヴー」(岡山県岡山市 アートガーデン)
・小品展「かつて愛したもの、つねに愛するもの、これから愛するものへ」(大分市 BOASOLTE)
・個展「世界をひとつください」(熊本県菊池市 香梅)
・個展「device/elements」(大分市 フンドーキンマンション)


2014
・修了制作個展「そのために私たちは生まれてきたのだ」(大分市 the bridge)


2015
・平成27年度由布院駅アートホール企画展個展「最後のランデヴー」(由布院駅アートホール)


2016
・ひよこ本舗吉野堂 ひよこ夢なる美術展 協賛賞


2020
・AFAF アートフェアアジア福岡 入選


2023
・令和4年度由布院駅アートホール企画展 個展「君は永遠、君は無尽蔵」(由布院駅アートホール)

主な論文・紀要・学会発表
・見藤素子(佐賀大学美術館)、松島朝秀(高知大学)、石井美恵(佐賀大学)『佐賀大学美術館蔵 岡田三郎助《若き娘の顔》の非破壊調査と今後の保存・活用についての検討』第46回文化財保存修復学会,2024年
・見藤素子「楢崎氏学生日誌から見る第二次世界大戦末期および 終戦直後の佐賀師範学校における美術教育」2023年
・見藤素子『佐賀大学美術館に於ける 資料保存の課題と展望』佐賀大学美術館令和3年度年報,2022年,28-33p
・修了制作『そのために私たちは生まれてきたのだ』大分大学大学院修了制作展,ミクストメディア,2014年

所属学会・団体
文化財保存修復学会
一般社団法人全国美術館会議 個人会員
NPO法人文化財保存支援機構
歴史資料ネットワーク(史料ネット)
小さいとこネット

保有資格等
学芸員資格
準デジタルアーキビスト
文化財防除作業主任者資格
IPMコーディネーター

文化財レスキューボランティア活動
東日本大震災
平成30年7月豪雨
令和2年7月豪雨
令和3年8月の大雨
令和5年7月九州北部豪雨災害
川崎市民ミュージアム
能登半島地震

研修
独立行政法人国立美術館キュレーター研修 修了 (独立行政法人国立美術館)
博物館・美術館等保存担当学芸員研修 修了 (独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター)
令和5年度 文化財保存修復を目指す人のための実践コース(特定非営利活動法人 文化財保存支援機構)
令和4年度 文化財保存修復を目指す人のための実践コース(特定非営利活動法人 文化財保存支援機構)
令和3年度 文化財保存修復を目指す人のための実践コース(特定非営利活動法人 文化財保存支援機構)