Side to Side (2011-2012)
材料・技法:
映像(作者の血液)、パフォーマンス(個展会場にてギャラリーストーカー・ハラスメントを行う美術家にジェンダーを語る)
サイズ:可変
大学院入試提出作品。
美術界における性暴力被害を受け、ジェンダーの不均衡や非対称性、表象の客体としての女性像を意識するようになっての制作。
映像に使用する血液は解剖用メスを使用して自ら身体を切り、採血を行った。
大学院入試のために開催した個展「マニアの受難」(大分市)では、展示会場の壁面全面に映像を投射するインスタレーションを行うと同時に、会場にてギャラリーストーカーやハラスメントを行う美術家に対し、美術界におけるジェンダーや構造の問題について問いかけを行った。
当該パフォーマンスは作者自身が、ギャラリーストーカーやハラスメントを行う美術家に対しての加害者となるため、了承を得るのに非常に苦慮した。
会場では激昂したギャラリーストーカー等に暴行を加えられるなど一時騒然としたものの、女性観覧者からの評判が大変良いという奇妙な結果となった。