Inurnment bones of Kawara Mountain(2020〜2023)

材料・技法:
祖父母の遺品の囲炉裏
3年間、各地の店で集めた香春岳産の寒水石
香春岳は香春町の中西部にある結晶質石灰岩でできた山でです。
古い文献にも登場する歴史ある山ですが、寒水石と呼ばれる白色度の高い良質な石灰石を産出することから採掘が進み、山頂部から削られて年々その姿を変えています。
私の亡くなった祖父母は香春岳の麓で生活をしていました。
町の象徴でもあった山が少しずつ無くなっていくのを祖父母をはじめとする町の人々は複雑な思いで見ていたとのことですが、同時に、山から採れる寒水石は町で唯一とも言える産業であり町の命綱でもありました。
祖父母が亡くなってからの3年間、骨のように白い寒水石を遺骨に見立て、各地に出荷された寒水石を少しずつ買い集めてきました。
「収骨」した石は現在、およそ200kgに及びます。
少しずつ姿を消して死にゆく山とその記憶を弔います。